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SIRUI Aurora 85mm f1.4 のNikonZ版を先行で提供いただいたので、作例を載せていきます。
公式サイトの方が低価格です
外観


外観は非常に洗練されている。
Auroraの文字と、SIRUIのロゴ、絞りリングが非常にきれいに配置されていて高級感がある。
絞りリングのクリック感は非常に軽快でクリック音も良好、精密なメカを操作しているという満足感が感じられる。
重量はf1.4の中望遠にしては軽く、大口径ポートレートレンズとしての迫力を持ちつつも軽いのが非常にバランス良い。
欠点でいうと、レンズ側方のフォントと文字サイズ。このあたりは少しチープに見える。

Auroraのフォントがおしゃれなだけに不思議で違和感がある。
レンズFnボタンもレンズには採用されているのをあまり見たことのないタイプのもので、質感の高くない印象になっている。
今後 作例追加及び動画作成予定。
AF
Z50IIにてテスト
速度は爆速とまでは言わないまでも、最短から無限遠でこの速度なら文句ないでしょう^ ^
作例
このページの写真は以下の条件で撮影・編集したものです。
カメラ:Nikon Z6
データ:RAW
現像ソフト:PhotoLab8+filmPack7→10MP書き出しjpeg
今回このレンズを使ってみて、撮影時は『優秀なレンズだな』くらいの感想でしたが、現像ソフトでRAWデータを開いてみて驚きました。
これだけの解像度に加えて独特の味わいが認められるからです。
超シャープながらに多すぎず少なすぎない独特の雰囲気が入っていて、シネマ方向のレンズ出身のSIRUIの個性をわずかながらも確かに感じます。





これはレンズだけでなく、Z6のセンサーの性能や、現像ソフトの表現力というのもあるはずですが、秋の色をしっかり表現できていてすごく空気感のある描写をしてくれいている気がします。

中間の瓦にピントを持ってきて、前景と後景を作ってやりましたが、浮き立つような立体感を感じます。
個人的にはAI AF Nikkor 85mm f1.4 Dに似た質感を感じますが、気のせいでしょうか?
ボケ比較


ボケの質感としては少しごわついた非球面レンズっぽさを少々感じますが、うるさくなりすぎず、よくまとまっています。

レンズのボケは前ボケを重視するかあとボケを重視するかでチューニングが変わってくるようですが、この前ボケはいわゆる硬めの描写なのかもしれません。




ボケの質としては口径色がある程度認められるのと、輪郭に色づきが認められます。
最高品質のボケという感じでは無いけど、ある程度のバランスが取れているという感じでしょうか。


シャープで球面収差をとったレンズほど後ボケがゴワツキやすいと言いますが、このレンズはどちらでしょう?判断が難しいですね。

落ち葉をそのまま撮った写真ですが、なんというか空気感を感じます。シャープさと空気感の両立をしているレンズは中華レンズには少ない印象ですが、このレンズはかなり高いレベルで満たしている感じがします。

f1.4では周辺光量落ちが大きいですが、f2−2.8くらいまで絞るとしっかりと改善して、風景的な写真を撮るのにもいい雰囲気になります。
逆光耐性|フレア・ゴースト
このレンズの逆光耐性はまずまず高いです。

朝日に向けたシーンでコーティングの性能の低いものだと大きなゴーストを発生しやすいこちらのシーンでもほぼ問題なく撮影可能。

ただし強い光源をド逆光で捉えるとゴーストが発生します。
写真ではあまり出ない感じがしましたが、動画での逆光のコントラストの低下やフレアは光学的に欠点と言えるかと思います。
ただし、過去に使ったレンズの傾向を見ていると、フレアが出るレンズの方が好みの色を出してくれることが多いので一概に否定もできません。
NikonZ純正にはないフレアを入れるという表現も使えるのはいいなと思っています。
公式サイトで買ったらレンズに付属しているブラックミストをつけた描写はこんな感じ。


個人的には効果が強いのであまり好きではないけど、動画的な表現や、よりオールドレンズっぽい表現をするのに適していると思う。

まとめ|驚異的なレンズがNikon Zに加わった
このような感じでSIRUIのAurora85mmf1.4はデザインやサイズ感、そして描写に至るまで恐ろしいレベルで揃っているレンズだと思います。
しかも価格が500ドル 公式サイトだと約8万円程度です。しかもフィルターが2枚ついて。
国産メーカーからするとたまったものじゃないというくらいに高いクオリティに仕上げてきている印象。嬉しいどころか、日本人として少し怖くなるくらいの物作りです。
サードパーティなので電気的な不安やファームによる互換性がやはりあるので、そこの注意が必要ですが、性能で考えるとものすごいお買い得なレンズになると思います。
興味がある方はまた後日作成する動画で細かい部分を紹介していくので、チェックしてみてください^^
レンズ情報
使用した現像ソフトはこちら


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