本日はLUMIXの新しく発表されたレンズを紹介します。
その名も LUMIX S 100mm f2.8 MACRO

LUMIXのSシリーズ初のマクロレンズとなるこのレンズを発売に先駆けてPanasonicさんよりお借りしたので、そのレンズについてレビューしようと思います。
Youtubeでも動画を投稿しようと思いますので、そちらでもチエックしてみて下さい^^
公式サイトはこちら
フルサイズミラーレス Sシリーズ用交換レンズ「LUMIX S 100mm F2.8 MACRO」を発表しました。
— LUMIX JAPAN (@LUMIX_Japan) January 9, 2024
世界最小・最軽量※、質量約298gのコンパクトサイズを実現した中望遠単焦点マクロレンズで、小型・軽量化により屋外などの撮影シーンで高い機動力を発揮します。
詳しくはこちらから… pic.twitter.com/pr5xf9fKBQ
https://panasonic.jp/dc/products/s_series_lens/lumix_s_e100.html
LUMIX S 100mm f2.8 MACROは世界最小クラスのマクロレンズ
まずはこのレンズの外観やデザインから見ていきましょう。
このレンズの特徴はとにかくこのサイズ感です。

フードを外した状態でマイクロフォーサーズの90mm相当のマクロレンズと並べてもそこまで大きくないのがわかると思います。
サイズ感でいうと、他の50mmや35mm等のレンズと同等のサイズ感です。
意味がわからない。。
僕自身、仕事でハーフマクロの撮影をよく行うので数多くマクロレンズを手に入れて来ていますが、ダントツでコンパクトなレンズで、このサイズ感で作ってこれたことが全く理解ができません。
今までで使ってきた中で最もコンパクトなレンズとしてはTokinaの100mmマクロがあり、これは手ぶれ補正がなく、その分コンパクトで使いやすいなと思ってました。
それでもなお今回のレンズと比較すると大きくて重いレンズになってしまいます。。、
ミラーレスは長い焦点距離のレンズではフランジバックの分長くなるものですが、このサイズ感に仕上がっています。
等倍時にも繰り出さない。。。
『100mmのレンズって、しかもマクロレンズってこんなに短く作れるの?』という疑問が浮かんでくる脅威のサイズ感に仕上がっています。
続いてサイズに加えて驚きを与えてくれるのが、その重量です。
実測値がフード込みで、336g。
今までマクロレンズというとずっしりとすることが多かったのですが、同焦点距離のレンズの中では体感重量は半分程度です。
これも意味がわかりません。。
これだけ軽いとボディに装着した時のストレスが皆無です。
LUMIX S5やS5IIにつけた時にものすごく収まりが良く、これは持ち出したくなるという重量バランスに仕上がっています。
LUMIX S 100mm f2.8 MACROの作例
ではこの重量からして、写りがどうなんだと気になられる方も多いはずなので、作例を出していこうと思います。
物撮り作例

まずこのレンズを使って最初に驚いたのが色収差の少なさ。
通常こういったマクロレンズでの撮影においてはピントの合ったところの前後にグリーンやパープルの色付きがついてファインダー時点で見えることもあるのですが、このレンズでの撮影においてはそれが一切見当たりません。



あまりによく写るのでYoutubeの照明を利用して物撮りをたくさんしました。
レンズに手ぶれ補正はありませんが、LUMIXのSシリーズには強力なボディ内手ぶれ補正があるため、安心してシャッタースピードを落とせるのも強みです。
今まではあまり撮らなかったようなかなりのクローズアップ撮影もしたくなるレンズです。


屋外の風景・スナップ 作例
では続いて屋外での風景スナップでの作例も見ていただけたらと思います。


使った感じの描写としては最高レベルではないが、安定してしっかり写るという印象でしょうか。
僕の所有するSPRO 24−70mm f2.8と比べてしまうと、レンズの持つ迫力みたいなところでやはり少し見劣りする部分を感じますが、良好な写りだと思います。

バリバリにシャープという雰囲気ではなく、丁寧に繊細に描写してくれて、色のノリも良好というLUMIXの無印シリーズの性能をしっかりと持っています。


もちろんボディの良さもありますが、重厚感のある写りと色を出してくれます。
玉ボケ
続いてはタマボケの分かる作例も見てみましょう。
このレンズは中望遠のポートレートレンズとして使用される方もいると思うので、ボケ方も重要だと思います。

近くの木にピントを合わせて円形のイルミネーションをたまボケにしてみました。

続いてはピント位置を近くに合わせて絞り開放で円形のイルミネーションをタマボケにしています。
見ていただいて分かるように、もちろん周辺部に行くと玉ボケは口径食の影響で歪みます。
ボケの質はそんなに悪くないような気はしますが、ごく僅かに年輪ボケというのか、線が見られなくもないと思います。
ただ、拡大して見ないとわからないくらいのレベルなので非常に良好と言っても良いのではないでしょうか?
過去に所有していたZMC 105mm f2.8 VR Sはもう少し口径食が強かった記憶があるので、このサイズ感でこのボケの形状を維持できるのは脅威的と言えるのではないかと感じました。
操作性・AFについて
操作性・カスタムボタンについて
まずボタン類についてはこのような感じです。

フォーカスリミッターのスイッチとAF / MFのスイッチがあるのみです。
手ぶれ補正のON / OFFはボディで切り替える仕様です。
実際、LUMIXはボディにAFレバーがあるので、このAF・MFのスイッチも不要だったのではないかと思いますが、これはどちらかというとLeicaやSigma用のボディに合わせて作ってあるのでしょうか?
個人的にはマクロレンズでこそ SPROレンズにあるフォーカスクラッチ機構があるといいなと思いましたが、これは価格と他の単焦点との操作性の統一を考えると仕方ない部分でしょう。
AFについて
オートフォーカスについては良好で早いです。
おそらくこのレンズはこれだけ短いレンズで等倍を成し遂げることができているので、マルチフォーカスを採用しているはずです。
通常のマクロレンズは等倍に近づくほどレンズ先端が繰り出して、かなり伸びることが多いのですが、このレンズではその動作がありません。
繰り出すレンズは重量バランスが崩れるのに加えて、AFスピードが遅くなりやすく、フォーカスブリージングもかなり大きくなるのが欠点ですが、このレンズはそれがないためAFは早いです。
特にLUMIXのAF-Sの精度を合わせると非常にいいと思います。
フォーカスブリージングの少なさはファインダー内の違和感のストレスの少なさにつながり、上質な撮影体験をもたらしてくれるので、その辺りも高く評価できる性能です。
LUMIXにはボディ側にフォーカスリミッターがあるのでマクロレンズの操作感は非常に良いのではないでしょうか?
LUMIX S 100mm f2.8 MACROの短所は逆光耐性
では最後にここまで完璧に見えたこのレンズの短所と思われるところについて言及しようと思います。
まだ短時間なので、そこまで深くわからないですが、明らかに一点あるとすると、それは逆光耐性です。
これはこのレンズ特有というよりはLUMIXレンズに全体的に見られる特徴と言ってもいいかもしれませんが、その特徴がこのレンズにも出ています。

最も意地悪をして盛大なフレア・ゴーストを出させた写真がこちらです。
太陽に真正面を向けるとかなり内部での反射が出てきます。

少し向きを変えることで改善しますが、やはり右半分に緑色のゴーストが広範囲に発生します。

しっかりフードをつけて撮影し、状況によってはフードのみでなく手などを使ってハレ切りをしてやる必要があるかもしれません。
この部分がこのレンズに感じた純粋な欠点です。
風景的なマクロ撮影をしたい人、もしくはポートレートで逆光を多用する作風の人には少しつらい場面が出てくるかもしれません。
総評:現存するマクロレンズの中でかなり大きな強みを持つレンズ
では最後に総評ですが、このレンズに関して僕が思った感想は、『このレンズは今存在するマクロレンズの中でも所有する意味合いの大きなレンズになる。』というものです。
数多くのマクロレンズを使ってみてそう思います。
どうしても現代においてマクロレンズというのはその必要性が問われがちなジャンルのレンズです。
高画素のカメラが増えてきているのに加えて、ズームレンズで寄れるレンズがかなり多くなってきています。
特にLUMIXは標準域にも望遠域にもハーフマクロのズームレンズが存在しており、純粋なマクロレンズが必要なのはかなり少なくなってきているように思います。
その中で、各社のレンズはマクロの性能を突き詰めるために大型化して、効果なレンズをラインナップしていますが、その方向性とは真逆でLUMIXは最小クラスのサイズ感という個性で攻めてきました。
僕自身今まで、マクロレンズは買うけど、結局デカイので使わなくて手放すという経験を何度も繰り返してきていたのですが、このレンズはすごく気軽にバッグに入れることができます。
マクロレンズはメインレンズというよりはサブのレンズになることが非常に多いので、これはすごい大きなメリットだと思います。
写りも良好で明らかな収差やシャープネスの不足はなさそうなので、中望遠を85mmにするかこの100mmにするかという選択肢で迷うことも出そうです。

24−105mm f4 MACRO O.I.Sを所有中の方には多少持つ意味が薄れるレンズかもしれませんが、僕のようにLUMIX S 20-60mmやSPRO 24-70mmを所有しているものにとっては、これだけ軽量で望遠側を伸ばす選択肢が増えるのは凄くありがたいことです。
かなり多くのユーザーにとって魅力的な選択肢になるのではないかと予想されます^^
ぜひ気になった方はこちらのレンズを手に取ってみてください。
使用したレンズ
https://panasonic.jp/dc/products/s_series_lens/lumix_s_e100.html
使用したカメラ
▼LUMIX S5II / S5IIXで撮った作例はこちら
![[新品]Panasonic パナソニック LUMIX S5IIx ボディ (DC-S5M2X) ミラーレス一眼カメラ](https://i0.wp.com/thumbnail.image.rakuten.co.jp/%400_mall/camera-no-ohbayashi/cabinet/09653333/09653337/imgrc0114768178.jpg?resize=128%2C128&ssl=1)



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