こんにちは
マツです
今日はカメラを楽しむ~オールドレンズ編~ということで
最近衝撃をうけたNikonのレンズを紹介します。
1949年設計完了と記載のあった70年も前のレンズなのですが、すごく写りがいいレンズです。
Nikkor P・C 10.5cmf2.5というレンズ。
10.5cmという表記に時代を感じますが、つまり105mmf2.5というスペックです。
本日はこのオールドレンズ中のオールドレンズについて書いていきます。
Nikkor P・C 10.5cmf2.5はNikon Sマウントのレンズ
ではまず外観から行きましょう

明らかに見慣れない外観をしたレンズになっています。
銀色の筐体で、非常に細くて、やや長いレンズです。
またこのレンズは見慣れない名前をしています。
通常Nikonのオールドレンズというのは
『Ai nikkor』 や『AUTO Nikkor』というような名前のことが多いのですが、これはそれらとはまた違います。
というのもこのレンズNikonのFマウントのレンズではありません。
Nikon S マウントというレンジファインダー時代のカメラマウント用のレンズです。
そのためこのレンズはNikonの一眼レフで使用しようとしても難しく、使うとしたらNikon SPシリーズのようなレンジファインダーのフィルムカメラか、アダプターを使用してミラーレスで使用するしかありません。
僕はNikon Z5でマウントアダプター経由で使用しています。
しかもさらに注意事項です。
このNikon Sマウントというマウントは標準域・広角域はLeica Lマウントというスクリューマウントを使用しているのですが、この10.5cmというレンズや13.5cmというような望遠域のレンズはそれとは違う『外爪マウント』を使用しているというトリッキーなマウントです。
僕はマウントアダプターはこちらを使用しています。
Nikon Sのレンズマウント
・Nikkor W・C3.5cmf3.5など→Leica (Lスクリュー)マウント
・Nikkor P・C10.5cmf2.5など→Nikon S(外爪)マウント
Nikkor P・C 10.5cmf2.5の写り
では肝心の写りを見ていきましょう。

記念すべきファーストショット
猫がいたので、f4あたりで撮影しました。
ピント拡大して、ピントを合わせる。
105mmなのでピント面がすごく薄くて苦労しました。
Z5のレンズ設定を105mmにしたら、明らかに手ぶれ補正がちゃんと効いてくれることを実感できたので、このクラスのMFレンズにはボディ内手ぶれ補正は必須だなと感じました。

続いてポートレートくらいの距離感での写真。
びっくりするくらいちゃんと写る。
オールドレンズらしく開放付近はふわふわでコントラストが低くて、絞らないとちょっとというようなレンズかと思ったけど、現代のレンズと言われてもおかしくないような描写で、それでいて風合いがあって、すごく丁度良い。
デジタルで撮ってもフィルムっぽい感じ。

ニッコール千夜一夜物語では、無限遠での収差補正が悪いところがあると書いてあったけど、実写においてあまり分からないくらい、普通によく写る。


ボケ感を見るためにテスト
Exifがないのでf値を覚えていないですが、前ボケと後ボケをチェック
前ボケと後ボケは両立できないというのがレンズの原理上あると思いますが、どちらかというと後ボケの方が重視される部分だと思います、現代のレンズとはやや傾向の違うボケの感じな気がしますが、なだらかできれいなボケで、ちょっとフィルム時代っぽい雰囲気がすごく好みです。

続いては遠景でのスナップが続いきます。



どうでしょうか?
びっくりするくらいシャープではないですか?
本当に70年前のレンズ?というところで撮りながら震えました。
しかもただのシャープなレンズではないんですよね。
言語化しにくいですが、ほのかにヴィンテージな味わいがあって、色のり、程よい収差感ですごくグッとくる描写です。

もちろんNikon Z5の色の良さもあると思いますが、単純なノスタルジックなオールドレンズの雰囲気でも、解像感バリバリの現代レンズでもない、なんとも言えない丁度良さのあるレンズだと思いました。
めちゃくちゃ好き。


ハイライトもフレアっぽくなく、フリンジもそんなになく、びっくりするくらい豊かな写り。

いわゆる明るい中望遠のようなボケをバリバリ生かしていくレンズみたいな使い方は難しいですが、f4くらいで絞って丁度良いボケ感と圧縮効果で雰囲気のある写真が撮れるのではないかと思います。

この時代はモノクロフィルムが基本だったと思うので、モノクロでもスナップ。

階調が豊かなので、モノクロでもかっこいい。。

こういう優しい色の写真も素晴らしい。


彩度を高めた表現でも破綻しない。
むしろポジフィルムっぽくて?なんか良い。


人が前を通って、影が出たので、急いで撮影。
ピントが何にもあっていないけど、これはこれでなんか好きだったので残してみた。
AFレンズだったすぐに捨てる写真も、なんか撮影時を思い出して、意味を感じられるのもMFレンズの魅力。
最後は夕日で



こういうレンズと 海 そして 夕日はすごく相性がいい気がする。

これは今回の中ですごく好きな写真。
確かf2.8での描写。
なんだこの優しさと立体感。。
Z50mmf1.2を使用した時の異次元の立体感みたいなものを思い出すような風合い。

開放f2.5に関してはややゆるくコントラストが下がるけど、オールドレンズっぽい描写感でも使える。

まとめ|今年最大の驚きをもたらしたオールドレンズ
ということで写真を見ていただきながら色々と語りました。
僕自身この1年いろんな機材を使用していますが、その中でも最大級の驚きをもたらしてくれたレンズでした。
もちろん最初の期待値が引くというのもその驚きを生んだ大きな理由ですが、70年前のレンズでこれだけの名玉があったのか!?という純粋な驚きも大きいです。
ニッコール千夜一夜物語ではこのレンズの設計者の脇本さんの手腕を讃える文章が多くて、興味がある反面、『さすがに当時の天才だったとしても、今の設計や硝材には叶わないだろう』と思っていましたが、これは今でも通用するレンズだなと震えました。
現代レンズの解像感が少な人も多いと思いますが、それとはまた別に味のあるレンズをもめる人にも凄くいい選択肢になる気がしています。
価格も2万円程度で比較的状態の良いものが手に入るので、ぜひ興味ある方は試してみて下さい^^


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